人手不足なのに賃金が上がらない理由

人手不足倒産は年々増え続け、かつてないほどの《売り手市場》となった日本。
外国人労働者を受け入れてまで労働力の確保が必要な状況にもかかわらず、賃金が上がっている企業は少ないです。
その原因と思われる一つを紹介します。

 

人手不足になれば需要と供給の天秤効果で給与が上がると思われがちです。
ですが商品市場と労働力市場の大きな違いは「感情」の有無です。

物に感情はありませんが、人には感情があります。

人手不足⇒賃上げ が成り立つのであれば、可逆的に 人手過多⇒賃下げ が成り立つことになります。

ところで、人は無意識に、得することよりも損することを避ける行動原理があります。
行動心理学では《損失回避性バイアス》《プロスペクト理論》と呼ばています。
儲けようとして始めたギャンブルや投資で損失が出た場合、「儲けよう」ではなく「取り返そう」とする心理です。

賃下げ=ネガティブな事ですので、賃下げを行うと負の感情が大きくなり離職者が増え、状況によっては事業を存続させるのが難しくなるでしょう。
人手が余っているのに賃金を下げられないことを「下方硬直性」と言います。

「下げられないから上げられない」

感情のジレンマによって、人手不足でも賃金が上がらないという負のスパイラルに陥っているのです。

 

人手不足が深刻な運輸・小売業界では、新規採用者の給料が下がっているというデータもあります。
2016年から2017年の増減率100%を基準として小売は84%、運輸は87%と大幅な減少が見受けられるのです。

この背景としては人手不足が深刻になりすぎて「未経験者歓迎」の求人が増えたことで
業界全体の水準が下がってしまったものと考えられます。

 

終身雇用、年功序列が当たり前だった「全体主義」の時代は終わりつつあります。
年齢関係なく専門性の高いスキルを身に着け、個人の能力を発揮することが、収入アップに繋がりやすくなるでしょう。

カテゴリー:TOPICS, 人材派遣事業部
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