バカンスの国フランスの働き方

日本語で「バカンス」といえばリゾート地で過ごす休暇のような意味で使われます。
「休暇」「休日」「旅行」よりも更に日常を忘れた長期でハイグレードな休みのイメージがありますね。
「バカンス」は英語でなく、実はフランス語の【Vacances】が元になっています。

言葉の由来から分かる通りフランスは休暇大国です。
さかのぼること1930年代、当時のフランスで『労働者に2週間の有給休暇を取得させる義務』のバカンス法が制定されました。
その後1980年代になると『労働者に5週間の有給休暇を取得させる義務』へと変化しました。
この法律を守らない企業には罰則が科せられます。

※ブラジルでは1ヶ月間の連続した有給を付与する《バケーション休暇》がありますが、フランスは更に1週間長いので正解最長ですね。

 

日本との違いは政治的な面と文化的な面の2つあります。

政治的な面では、1930年代に制定されたバカンス法の導入経緯が「観光収益を伸ばしたい」という政府の意図がありました。
結果的にバカンス法の普及に伴い、高速道路などのインフラ整備が進み産業の発展に繋がりました。

 

文化的な面では、フランス人はプライベートを最重視する人が多く、仕事が最優先されることはあまりありません。
「人生の一部として仕事があり、仕事=人生ではない」と考える人が殆どです。
そのため「休暇を取って仕事以外のことを楽しみ、自分に刺激を与える時間を持つことは人として当然の権利」という考え方が根付いています。
職場以外で活用できるスキルや人脈作りもフランス流の生き方には必要不可欠。バカンス休暇はこれらに打って付けでもあるわけですね。

 

もう1つ文化的な部分で、ヨーロッパ圏では「残業=仕事ができない人」と捉える傾向があります。
「決められた時間の中で成果を出せない=能力が低い」という考え方を持っています。
休暇と労働のバランスを保つため、『社会全体で休む』のがフランスでは当たり前です。

日本では高度経済成長期に「働けば働いただけ利益を生み出すことができる」という経験をしたため、「残業=貢献者=働き者」の図式が成り立ちました。
日本は『社会全体で休まない』ので、自分の会社だけ休むことができず、長期休暇が根付かない一因にもなっています。
休んだとしてもゴールデンウィーク、お盆、年末年始、いずれも1週間程度です。

日本では2018年上半期の倒産のうち約4割が「人手不足」によるものと過去最悪となりました。
これからの時代は能力の高い人材を確保するためにも、新しい福利厚生を取り入れることが余儀なくされるでしょう。

カテゴリー:TOPICS, 人材派遣事業部
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