雨は誰にでも降る
「天は雨を雑草の上にも、稲の上にも降らす。天に人心はないからだ」と二宮尊徳(江戸時代後期の経営家・思想家)はいいました。
そして、この雑草を除き、稲が育つように手を貸すのが人道である、といいました。
つまり人生においては、除かねばならぬ雑草すなわち問題が、次から次へと生じてくるものなのです。
懸命に努力し雑草を取り除いた者だけが、豊富な稲(富)を得られます。
人間で問題を抱えていないものはいません。
もしいるとすれば、それは墓場に眠っている死者だけです。
死者は問題を一つも抱えていません。
これはつまり、問題をかかえていることが、生きていることの証しだということなのです。
とすれば、より多くの問題を抱えている者は、より強力に生きている人間であるのです。
公開日:2020年3月24日
カテゴリー:TOPICS